平壌・万寿台近くの子どもたち(訪朝者撮影)

 2018年に入り、金正恩委員長が「経済建設と核武力建設の並進路線」の終結を宣言し、経済に総力を集中するとしつつ、観光業も重視していることに鑑み、これまで書き留めてきた原稿を再整理し、大幅に加筆修正して世に問うことにした。

 北朝鮮ツアーのパンフレットや関連文献は、1990年頃から収集し始めた。当時はそのようなパンフレットが貴重な情報源だったが、現在では北朝鮮観光に関する情報がインターネット上に溢れている。

 しかし、個人や旅行会社の発信する内容をもとに、それらを総括して、北朝鮮観光の実態が正面から論じられることは稀である。言語面から参入障壁が低く、北朝鮮研究が進んでいる韓国においても、観光分野について包括的な理解を得られる研究成果は少ない。

(続く)

礒﨑 敦仁(ISOZAKI Atsuhiro)
慶應義塾大学准教授。1975年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部在学中、上海師範大学で中国語を学ぶ。慶應義塾大学大学院修士課程終了後、ソウル大学大学院博士課程留学。在中国日本国大使館専門調査委員、外務省第3国際情報官室専門分析員、警察大学校専門講師、東京大学非常勤講師、ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロー・ウィルソンセンター客員研究員などを歴任。総合旅行業務取扱管理者。共著に『新版北朝鮮入門』(東洋経済新報社、2017年)、共編に『北朝鮮と人間の安全保障』(慶應義塾大学出版会、2009年)ほか。

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