過去4回しか開催されていない党代表者会

 次の党大会が開催されるまでの間に、党中央委員会が必要に応じて召集することになっているのが「党代表者会」である。

 党代表者会の役割については、▽党の路線と政策、戦略戦術の重要な諸問題の討議・決定▽党中央指導機関構成員の召還・補選▽朝鮮労働党最高指導機関の選挙▽党規約の修正・補充とされている。

 ただ、これまでに党代表者会が開催されたのは4回(1958年、1966年、2010年、2012年)のみであり、重要事項を決定しなければならない緊急時だけに開かれる。

 たとえば、「第4回党代表者会」(2012年)では、故金正日氏(2011年死去)を「永遠の総書記」と位置づけ、金正恩氏を新設ポストである党第1書記(2016年に党委員長に改称)に推戴するなど、重要な決定がなされた。

党中央委員会=党大会の役割を代行

 では、最高指導機関である党大会が行われていない期間に党の活動や細かな政策決定はどこが決定するのだろうか。

 そこで党大会という最高指導機関の役割を代行するのが「党中央委員会」である。

 党中央委員会は、党大会と党大会の間に、党大会で決定された方針に基づいてあらゆる事業等を具体的に組織化し、各機関への指導を行うのだ。

 現在の「第7期党中央委員会」は第7回党大会(2016年)で選出された「委員」と「委員候補」から構成される。

 メンバー全員が参加する「党中央委員会全員会議」(もしくは党中央委員会総会)において、党内外の問題を討議、議決することになっている。

 きたる来年1月の党大会開催は、8月19日の「党中央委員会第7期第6回全員会議(総会)」で決定された。

 ただし、全員会議の招集は「年1回以上」とされており、こちらも頻繁に開催されるものではない。

政治局と政治局常務委員会=党の意思決定機関

 そこで、全員会議が開催されていない期間には、その権限がさらに党中央委員会の内部にある「政治局」と「政治局常務委員会」に委任されることになる。

 党中央委員会政治局のメンバーは「委員」と「委員候補」で構成されている。金正恩党委員長の実妹である金与正氏も委員候補に入っている。

 政治局常務委員会は政治局内に設置されているが、事実上の上位機関であり「党最高指導部」と言える

 現在は、金正恩党委員長、崔龍海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長、李炳哲(リ・ビョンチョル)党中央委員会副委員長、朴奉珠(パク・ポンジュ)党副委員長、金徳訓(キム・ドックン)内閣総理、の5人体制となっており、彼らは党政治局委員も兼任している。党大会や党中央委員会総会が開催されていない期間は、この政治局と政治局常務委員会が党内の「意思決定機関」の役割を果たすのだ。

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