最近では、9月29日の「第7期第18回政治局会議」では新型コロナ対策や台風、水害被害の復旧が討議され、10月5日の「第7期第19回政治局会議」では党と軍隊の主要幹部に軍事称号を授与する決定がなされている。
 

政務局=事実上の執行機関

政務局=事実上の執行機関

党中央委員会第7期第16回政治局会議に出席した金正恩党委員長(提供「コリアメディア」)

 さて、政治局と同様に党中央委員会の内部に設置されているのが、「党中央委員会政務局」である。前身は「書記局」であるが、2016年の第7回党大会で政務局に組織改編された。

 政務局委員は現在、金正恩党委員長と9人の「党中央委員会副委員長」で構成されている。全員が政治局メンバーであることから、厳密には政治局と政務局は並び立つ関係にはないと言える。

 政務局は党大会と党大会の間のすべての党活動を組織し指導する事実上の「執行機関」である。党の日常的な業務、活動の執行機関とも言える。党の人事や組織問題などを討議し、中央委員会の「専門部署」(組織指導部、宣伝扇動部、統一戦線部、国際部など)を指揮、監督することになっている。

 今年8月25日の「第7期第5回政務局会議」では来年の第8回党大会開催に向けた実務的問題が討議され、9月5日の「党中央委員会政務局拡大会議」(被災地開催)では台風9号被害への対策などが決定している。

 なお、党中央委員会内部には政治局と政務局のほか、党員の反党反革命的活動を取り締まる「検閲委員会」という組織もあるが、その役割からか報道に出てくる回数は少ない。

党中央軍事委員会=軍事分野の最高政策決定機関

 最後に、党中央委員会と並んで重要な機関である「党中央軍事委員会」を紹介する。

 党中央軍事委員会の役割は、「党大会と党大会の間で、軍事分野で提起されるすべての事業を組織指導する」というもので、「軍事分野の最高政策決定機関」と言える。

 機関トップの党中央軍事委員会「委員長」は金正恩党委員長が兼任している。

 また、ナンバー2である「副委員長」は、かつて党序列第3位であった黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏が務めていたが、同人が解任されて以降は副委員長ポストが廃止されていた。

 だが、今年5月に開催が報じられた「党中央軍事委員会第7期第4回拡大会議」において、李炳哲(リ・ビョンチョル)党中央委員会副委員長がこの副委員長に就任したと報じられたことで、副委員長ポストの復活が判明している。

 補足として、党中央軍事委員会は党中央委員会全員会議で組織されるため、厳密に言えば両機関は同等の位置付けではないとも考えられる。ただ、両機関名でスローガンが出されることもあることから、今回は党中央委員会と並び立つ機関として説明した。

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