府中恒例フリマイベント。特別ライブが会場を盛り上がる

府中恒例フリマイベント。特別ライブが会場を盛り上がる

150ほどのフリマーケットブースで賑わう府中公園

 11月25日、東京都府中市の府中公園で「第20回朝鮮文化とふれあうつどいフリーマーケットin府中公園」(午前10時30分から午後3時)が開催された。同イベントは、府中市の市民団体「チマ・チョゴリ友の会」が、朝鮮文化に親しんでもらうという主旨で毎年開催しており、今年で20回目を迎えた。

 当日は天候に恵まれ、会場には家族連れや学生など多数の人々が来場し、賑わいを見せた。来場者たちは、チーズタッカルビやサムゲタンなどのコリアンフードを味わい、チマチョゴリを試着して写真を撮るなど、コリア文化を満喫していた。その他、会場には、チマ・チョゴリ友の会の活動や在日1世と家族の写真などが展示され、朝鮮半島出身者に対する理解を深めるコーナーが設けられた。

 イベント冒頭、特設ステージで行われた開会式では、高野律雄府中市長が「朝鮮文化とふれあうつどいは、毎年この時期にこの場所で、20年間継続して開催されている。チマ・チョゴリ友の会の方々は、ハングル講座なども開催されており、その活動に対して敬意と感謝を伝えたい。今年は様々な出来事があったが、1番感動したのは平昌オリンピックではないか。スポーツや文化を通じて壁をなくし、人権と平和を守ることを考えていきたい。今日1日楽しみましょう」と挨拶を行い、その後、西東京第一と第二朝鮮初中級学校の両校長と握手を交わした。

 続いて、松野哲二チマ・チョゴリ友の会代表は、「20年活動を続けてきたが、これからも朝鮮学校に通う生徒が元気で楽しく過ごせる地域社会をともに作っていきたいと今日改めて思った。1998年、朝鮮学校の子どもたちを標的にした事件が起きたとき、府中市議会に『在日朝鮮・韓国人への暴行、迫害に対する防止策を求める申入れ』を政府に出して欲しいという陳情を提出した。そして、府中市議会は全会一致でこの申入れを採択した。これが、チマ・チョゴリ友の会の活動のスタートである。この原点を忘れることなく、子どもたちを応援しともに歩んでいける地域社会を作っていきたい」と述べた。

 開会式後には、特設ステージにて朝鮮学校生徒が音楽演奏や舞踏を披露した他、テコンドー演武、友情出演による特別ライブ、抽選会などが行われ、会場は大いに盛り上がった。

 来場していた近所に住む男性は、「10年ほど前から毎年参加している。現在、南北首脳会談が行われるなど朝鮮半島が平和統一へと向かっているので、日本でもこのような機会を通じてコリア文化のよさが広まって欲しい」と話した。

 府中公園の会場内には150ほどのフリマブースと10店ほどの飲食ブースが並び来場者を楽しませた。

立山達也

  • 西東京朝鮮第二初等学校のフードブース

  • 李紗栄さんの特別ライブ

  • 高野府中市長(中央)と両朝鮮学校校長

  • テコンドー演武

  • 朴保&Bodhidharrmaの特別ライブ

  • 韓国全羅北道農楽グループ「ナグネの会」の演舞

  • 在日一世と家族の肖像写真展

  • 福島支援マッサージグループのブース

  • フリマーケットで買い物を楽しむ来場者たち

  • キムチ餃子やマッコリなど楽しめるコリアンフードブース

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