米マイクロソフト(MS)の調査によるもので、MSは北朝鮮のハッカー集団である「ジンク」と「セリウム」が関与していると明らかにしている。
 

独自にワクチン開発を行っているとの見方も

独自にワクチン開発を行っているとの見方も

中国やロシアへの国際列車が運休したままの平壌駅

 一方でにわかに信じがたいが、北朝鮮が独自にワクチンを開発しているという報道もある。ネットメディアの「NK経済」は、北朝鮮の国家科学技術委員会という部署が作成したという文書を報道している。すでに、開発は順調で動物試験を終えて安全性と免疫性が確認されたという。

 北朝鮮の内情に詳しい脱北者の1人は、「研究者を中国に派遣し、ワクチンを共同開発している」と話す。この人物によれば、研究者は平壌にある金萬有病院の関係者だという。

 この病院は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)系で、北朝鮮が誇る総合病院の1つだ。

 「表向きは豚インフルエンザの共同研究をしていることになっているが、実際はコロナウイルスのワクチンを研究している」(前出の脱北者)という。

 自慢の核ミサイル開発では国民を守れず、裏でワクチンを入手しようと懸命になっている北朝鮮の姿は、皮肉というか悲しい限りだ。

(終わり)

五味 洋治(ごみ ようじ)
1958年長野県生まれ。83年東京新聞(中日新聞東京本社)入社、政治部などを経て97年、韓国延世大学語学留学。99~2002年ソウル支局、03~06年中国総局勤務。08~09年、フルブライト交換留学生として米ジョージタウン大に客員研究員として在籍。現在、論説委員。著書に『朝鮮戦争は、なぜ終わらないか』(創元社、2017年)、『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』(文藝春秋、2018年)、近著『新型コロナ感染爆発と隠された中国の罪』(宝島社、2020年・高橋洋一らと共著)など。

記事に関連のあるキーワード

おすすめの記事

こんな記事も読まれています

コメント・感想

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA