韓国好き日本人はたった2割

韓国好き日本人はたった2割

韓流ブームが去り訪韓する日本人は減少傾向に

韓国好き日本人はたった2割

 韓国経済研究院がこのほど日韓両国で1431人を対象とした世論調査を実施した。相手国に対する好感度について調べたものだが、現在の冷え切った日韓関係をよく現した結果となっている。特に日本人の韓国に対する好感度の急落ぶりには、韓国内の知日派も驚きこれを注視しているという。

 回答を集計したところ日本に好感を感じる韓国人は16.7%、韓国に好感を感じる日本人は20.2%という低水準だった。また、相手に「好感を感じない」とした回答が、日韓ともに40%を超えている。

W杯サッカー・ヨン様で半数超え

 もともと韓国人の日本への好感度は低く、この結果は予想通り。「嫌日」「反日」は大韓民国建国以来の国策でもあり、嫌日派が韓国民の多数を占めていた。しかし、相手の塩対応に対して、日本では韓国に好感を抱く者の数が、韓国嫌いを上回っていた。過去に実施された各種の世論調査でもそれが数字となって示されている。いわば日本の一方的な片思い。そんな状況が戦後はずっと続いていた。

 特に2000年代初頭はそれが顕著だった。2002年日韓共催サッカー・ワールドカップで日本の若者層に親韓感情が浸透し、ほぼ同時期に韓国ドラマ「冬のソナタ」が大ヒット。熟年世代の女性たちもヨン様に恋い焦がれた。同年に日本の内閣府がおこなった「外交に関する世論調査」では「韓国に親しみを感じる」とする回答が50%を上回っている

日本は世界有数の親韓国か?

日本は世界有数の親韓国か?

日本人の韓国への好感度は再び上がるのか?

日本は世界有数の親韓国か?

 また、朝鮮半島を併合していた戦前の日本人は、さらに高い好感度を示している。1939年に日本の小学生から大学生までの年齢を対象に「日本人学生の諸民族に対する好悪」を調査したところによると、当時の若者たちが「好き」と回答した民族は、ドイツ人、イタリア人、満州人に次いで、朝鮮人が4位にランクされている。

 2007年にNHK放送文化研究所が日本人3600人に好きな国を問うアンケート調査を実施したところ、第4位にはアメリカがランクされていた。つまり、戦前の日本では、現在のアメリカ人と同じ程度の好感を朝鮮人に抱いていたということだろうか。

 そんな戦前の好印象は見る影もなく、日本人の韓国に対するイメージは悪くなった。しかし、日本人の6割以上は、徴用工や慰安婦など日韓間の諸問題を解決して、関係改善を図ることを望んでもいる。この数字を見ると、大多数の日本人は、韓国を本気で嫌いになったわけではない。歴史的に見れば、日本は世界有数の親韓国なだけに韓国側の努力次第で好感度が飛躍的に上昇しそうな感じもありそうだが…。

青山 誠(あおやま まこと)
日本や近隣アジアの近代・現代史が得意分野。著書に『浪花千栄子』(角川文庫)、『太平洋戦争の収支決算報告』(彩図社)、『江戸三〇〇藩城下町をゆく』(双葉社新書)などがある。

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