合意には未発表部分があると指摘した。ポイントは、(1)韓国政府が挺対協(挺身隊問題対策協議会)などの合意に反対する支援団体を説得する努力をする(2)日韓以外の第三国に慰安婦の追悼碑を設置する動きがあっても韓国政府は支援しない(3)「性奴隷」の用語を使わないの3点。

 日本大使館前の少女像については、日本側が移転を求めたものの、韓国側は「関連団体との協議等を通して適切に解決されるように努力する」と答え、非公開合意に含めていた。この報告書の日本語版は、韓国外務省のホームページからダウンロードできる。 http://www.mofa.go.kr/upload/cntnts/www/result_report_jpn.pdf

 文大統領は被害者の意見を十分聞かずに合意がなされたとして、財団を解散。日本側は反発している。日韓の専門家の中では、文大統領が日韓関係で積み上げてきた慰安婦をめぐる合意を、一方的に反故にしたと批判する意見が多い。
 

五味 洋治(ごみ ようじ)
1958年長野県生まれ。83年東京新聞(中日新聞東京本社)入社、政治部などを経て97年、韓国延世大学語学留学。99~2002年ソウル支局、03~06年中国総局勤務。08~09年、フルブライト交換留学生として米ジョージタウン大に客員研究員として在籍。現在、論説委員。著書に『朝鮮戦争は、なぜ終わらないか』(創元社、2017年)『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』(文藝春秋、2018年)など。

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