「異例の冷遇」

「異例の冷遇」

日本政府要人との面会ができていない姜昌一大使(出典 東亜日報

「異例の冷遇」

 姜昌一(カン・チャンイル)新駐日韓国大使が着任してから1か月以上、日本政府要人と面会できていないと韓国・中央日報がぼやくように8日報じた。

 菅義偉首相はもちろん、茂木敏充外相にすら面会できない状態が続いている。別の韓国メディアは、異例の冷遇と伝えている。

行われていない信任状捧呈式

 姜大使は、1月22日に着任。新型コロナウイルス対策で2週間の隔離期間を挟むので、これまでの歴代韓国大使とは違ったスタートとなるが、前任の南官杓(ナム・グァンピョ)大使は、着任4日後に当時の河野太郎外相と面会。前々任者のの李洙勲(イ・スフン)大使は、着任14日後に河野外相と面会している。確かに日本政府が政治的な意図を持って面会していないことは明らかだろう。

 加えて、日本の一部メディアで注目しているのは、大使着任後、日本で正式に外交活動を行うために必要な信任状捧呈式をどうするのかである。

 信任状捧呈式は、各国の元首から預かった信任状を天皇へ奉呈する儀式である。信任状捧呈式はいまだ行われていない

 ちなみに南官杓前大使は、2019年5月9日着任、13日に河野外相と面会、5月20日に信任状捧呈式のため皇居へ参内している。つまり、着任から12日後に信任状捧呈式で正式に駐日韓国大使となったわけである。

「天皇謁見で非礼を働く懸念」

 また、一部の保守論客からは、姜昌一大使が、信任状捧呈式で天皇へ無礼な発言をするのではないかと危惧する声が挙がっているようだ。しかし、以前から姜昌一氏を知る日本人の学者や研究者たちは、その心配はまったくないと話す。

 おそらく心配の声を挙げる人は、トランプ米前大統領が天皇謁見で、とんでもない非礼を働くのではと危惧したり、山本太郎前参議院議員が、2013年に園遊会で前に出ていき天皇へ直接書簡を渡すという前代未聞の行為などが念頭にあるようだ。

 トランプ前大統領の謁見での危惧は、まったくの杞憂に終わり、山本前参議院議員は任期中の皇室行事への参加を禁じられる処分を受け、それ以降、大きな問題にはならなかった。

風見鶏っぷりを発揮して逆に韓国人の怒りを買う恐れも

 翻って姜昌一大使は、風見鶏とも称されるので、天皇に謁見すると、これまでの言動や態度が嘘のように豹変して恭しい態度をとるのではないかと姜氏を知る人たちは予想している。
 
 ところが、それがこれまで姜氏を支持してきた韓国人を怒り狂わせて、姜大使の身に危険がおよぶようなことに…と心配させているくらいだ。

 2月12日、日本経済新聞によると、姜昌一大使は、外務省で秋葉剛男外務次官と会談し、信任状の写しを秋葉外務次官に提出している。もしかすると、姜氏は、このまま信任状捧呈式なしでの初の大使となるかもしれない。そうなれば、別の意味で歴史に名を残しそうだ。 

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